AEDとは
AED（自動体外式除細動器）とは
AED（自動体外式除細動器）は、心臓が突然停止した際に使用される救命装置です。心停止の主な原因の一つである心室細動（心臓が不規則に震えて血液を送り出せなくなる状態）を電気ショックで正常なリズムに戻すことを目的としています。AEDは医療従事者でなくても一般の人々が使用できるように設計されており、公共施設や駅、空港、学校など多くの場所に設置されています。
AEDの使い方
AEDは音声ガイダンス付きで操作が簡単です。まず、電源を入れて電極パッドを患者の胸に貼ります。装置が自動で心電図を解析し、電気ショックが必要かどうかを判断します。必要と判断された場合、指示に従ってボタンを押すだけで除細動が行われます。使用中は、周囲の人に「離れてください」と声をかけて安全を確保することも重要です。
なぜAEDが重要なのか
心停止が発生すると、1分ごとに生存率が約7～10％低下すると言われています。救急車が到着するまでの間にAEDを使用し、速やかに心肺蘇生（CPR）と組み合わせることで、救命の可能性が大きく高まります。そのため、AEDの存在を知り、いざという時にためらわず使えることが命を救う鍵となります。
注意点
AEDは水気のある場所や金属面では使用しないよう注意が必要です。また、電極パッドは正しい位置に貼ることが大切で、子供用の場合は専用のパッドや設定を使用します。緊急時には落ち着いて装置の指示に従いましょう。